物事をみる視点のお得セット――天才科学者はこう考える
ダイヤモンド社から刊行されている本書。
様々な分野のリーダーと呼べる人たちの記事がとりまとめられています。
読みやすい論文のまとめ、といった印象で、広く知識の吸収に役立つ著書です。
宇宙物理学や行動心理学、哲学といった様々な切り口で、150ものセクションがあり、かなりお得な印象です。
特に自分の興味が無い分野の知識は、意図的に排除しがちですから、
こういった様々な分野がまとめられていることで、自分の中で排除しがちな知識に触れられるのは良いですね。
面白いと思ったのを1つピックアップします。
「ipadを使ってコンテンツをつくる人が少ない理由」というタイトルで、メディア理論家のダグラス・ラシュコフという方が書かれたものになります。
例えば銃それ自体は人を殺すものでは無いが、枕より人を殺しやすい。
テクノロジーやメディアにもバイアスがあって、どう使おうにもはじめから偏りがある。
タブレットは他人のつくったコンテンツを消費することに熱心になり、自分で新たなコンテンツをつくる方には、あまりエネルギーが向かわなくなる。
確かにそうかもしれないですね。
どちらかと言えば、何かを創るよりも、電子書籍やビデオを観ることに使いがちですね。
消費をする時間と、創造する時間を区別して(特に消費する時間を)制限しないと、危険だなというのを改めて考えさせられました。