偉人の最後の瞬間――偉人たちのあんまりな死に方
知っているようで知らなかった死因が、時代背景と共に紹介されています。
特に当時最先端の医療でも、今からしたらかなり野蛮なものだったり……。
偉人とはいえ、死に直面した人々の紹介なので、なかなか息苦しい内容かと思っていましたが、ユーモラスな文体で書かれているので、その辺は苦なく読めました。
内容について特に驚きだったのは、ジョージワシントン(初代アメリカ大統領)時代でも、酷い医療体制だったということ。
瀉血(しゃけつ)を繰り返し、ひからびて亡くなる等、とんでもないなぁ、と思いながら読み進めました。
しかしながら、今の医療にしても、何十年、何百年後には同様に野蛮だなぁ、とか、効果なんて無いのに、なんて思われてしまうものなんでしょうかね。
けれど、どの時代の医療に携わる者でも、別にふざけてとか、遊んでいるわけじゃなく、真剣に患者を治そうと奮闘しているんだな、とも読んでいて思えました。
そういう意思の積み重ねもまた、次の世代の医療の発展に繋がるのでしょうね。